経営理念の「お客様の満足から感動へ」にはどのような思いがあるのですか?
仕事は正直、できて当たり前だと思っています。お客様はそれで満足してくれるかもしれませんが、満足だけではなく感動を与えたいという思いが私たちにはあります。
感動というのは人と違うところを目指すことだと思うのです。私たちは仕事以外の部分で「あいさつをする」「そうじをする」などを徹底しています。これらのことがほかの人(他社)との違いになり、お客様の感動につながると考えています。あいさつやそうじも当たり前のことですが、とても大切な事で、万が一クレームが出たとしても、最初に挨拶をしっかりしていれば、事が大きくならないように思います。逆に言えば、当たり前のことができれば生きていける世の中なのだと思っています。
人を育てることですね。いつも悩んでいますよ。若い子たちには「もし失敗した時は俺が責任をとるから、思い切りやってこい」とは言っているのですが、その一言があってもやってくる子が少なくなっていると感じます。失敗をしたときに「これをやったら失敗するのだ」と気づいてくれると一番伸びると思うのですが。
長寿企業の目安「100年企業」を目指すためには、もちろん人を育てないといけません。目先の利益や効率を追求して、人材育成がおろそかになっては企業の存続が危うくなるかもしれません。「人を育てる」ということが本当の経営なのかなと思いますね。
これから起業する方々、独立する方々にエールをお願いします。
ブレないでやることですね。私たちも、「お客様の満足から感動へ」という思いは創業時から変わらず、貫き通しています。やり方は時代によって変わると思うのですが、根っこの部分は何があってもブレないでいてほしいですね。目先の利益に流されることのないように。ブレない強い思いがあれば、社員もついてきてくれると思いますよ。